自分の体癖・相手の体癖
Aさん「みんな好き嫌いで人付き合いする人を決めてるんじゃないの?」
Bさん「え?!自分の役に立つかどうかで決めてるのが普通じゃん?」
Cさん「いやいや、人間関係ならみんな相手が自分より“上”か“下”かで対応を変えるでしょ?」
Dさん「っていうか、自分で付き合う人なんて決めたことないよ…」
以上は人間関係を巡っての「普通は…」の議論です。
はたから見れば「そんなの人によるでしょ」と笑ってしまいますし、なんだかバカバカしい議論に見えてしまいますね。
それぞれに常識や価値観が異なることを私たちは知っています。
それでも日常生活のふとした時、自分が考えていることが「普通だ。もっともだ」と主張し、相手との意見が噛み合わず、お互いの主張をぶつけ合ってしまうこともありますよね。
あるいは、自分だけが折れて相手の思うようにして差し上げて嫌な気持ちのまま接するようになったり、そのまま仲違いしたり、疎遠になったりしたこともあなたの人生の中であったかもしれません。
もちろん、お互いの主張を尊重し合って、雨降って地固まる、ということもあなたの歴史の中であったでしょう。
自分の常識は、相手にとっての非常識。
生まれた環境も違っているし、育った歴史も違っているし、何より、体癖が違っているのです。
体癖による物事の捉え方や思い込み、“常識”のことを日本体癖協会では“体癖フィルター”と呼んでいます。
私たちの脳は、思い込みと事実の区別がつかないようになっています。
翌日に予定されている嫌な事が不安で、いつものように寝付けない夜もありますよね。
今この場所でその嫌な事は起こっていないはずなのに、脳はそれが今まさに目の前で起こっているかのように認識し、その脳内の画像や音声に対して防御反応を発動して、神経系やホルモン系を介して体を緊張させるのです。
私たち一人一人の神経系やホルモン系は、「Aが起こったらBの反応をする」ようにバイパスを作っており、それは瞬時に発動します。
それがいわゆる“癖”。
その反応の様式が、体癖の種によって見事に分かれているのです。
例えば、相手から褒められたら…
一種ならなんだか良い気分になるでしょうし、
二種なら「どう答えたらいいんだろう?」と一瞬フリーズしますし、
三種ならすぐ「ありがとう!」と受け取りますし、
四種なら謙遜しているように見せますし
五種なら“イケてる自分”を再確認して喜びますし
六種なら斜め上方向に受け取りますし
七種なら相手が“上”なら「あざっす!」“下”なら「生意気!」と言いますし
八種ならなんだか嫌味を言われているように感じますし
九種なら「自分はその域まで行っていない」と思いますし
十種なら真っ直ぐに受け取ります。
もちろん、褒められ方や状況や相手にもよりますが、概ねそのような反応を示します。
それに複合している種によっても異なる反応の仕方をしますね。
自分の体癖=体癖フィルターを知り、自覚していくことで、もっと良い反応をすることができるようになってきます。
一種なら相手の感情の鬱散に対して正論を振りかざすことが少なくなったり、四種なら感情で自他を責めることが減り、七種や八種なら相手のちょっとした言葉や態度に対して喧嘩腰になりづらくなってきます。
相手はどのような体癖で、どのような体癖フィルターから、そのような言動をするのだろう?
相手の体癖にとって、自分のどのような言葉がけや態度が適切だろう?
自分と異なる種の人なら、今の自分の問題をどのように捉えて、どのように反応して、どのように行動するだろう?
そういった想像力が自分にとっての新しい言葉を生み、新しい行動を起こさせ、新しいバイパスを脳が作り、さらに自分を成長させてくれるのです。


